2023年7月28日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

#BL小説
たまらない瞬間

創作BL版深夜の60分一本勝負 のお題に挑戦しました。
使用お題は「汗」です。
「そういう」行為をしていますが、直接的な描写はありません。

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 全身のあらゆる箇所から湧き出る熱と奥から絶え間なく生まれる快楽におぼれながら、ふと、頬に当たる感触にうっすらと理性が戻る。
 わずかに視線を上げれば、堪えるように眉根を寄せた彼の顔から、汗がたくさん浮かんでいる。そのうちのいくつかが、自分に垂れたのだ。
「っ、なに……?」
 顎から今まさに落下しそうになっていたひとしずくを人差し指で拭うと、訝しげな視線を投げられた。
「……いいや。相変わらずえろいなぁって」
 拭った人差し指をちろりと舌で舐める。
「相変わらずって、初めて聞いたよ? 俺」
「いつも思ってたよ? 言わなかっただけ」
 わずかに視線を外して言葉を詰まらせている。照れているときの仕草だ。
 普段どちらかというとクールな印象の彼からは想像できないくらい、最中のときはとても色っぽくて、むき出しになる素直な欲にあっけなく飲み込まれる。
 眉間に深い皺を刻んだ表情は雄っぽさが全面に出ていてたまらないが、特に、熱をぶつけられているときに顔を打ってくる彼の汗に一番興奮する。
 それだけ、自分自身に夢中になってくれているという証のようで。
 それだけ、自分も彼を「溺れされて」いる証のようで。
 好きになったのは自分からだったから、なおさら。
「ちょ、ちょっとくすぐったいから」
「たまには振り回される側に回ってみたら? なんて」
 舌を這わせた顎を押さえて彼がうろたえている。今日は少しだけ意地悪したい気分らしい。
「もう、いい加減にしな、って」
 言葉が終わると同時に深く突かれて、思考が一気に塗り替えられる。
「もう一人で楽しむのはなし。こっちに集中して」
 ささやきが終わると同時に唇にも降りてきた熱を、嬉々として受け入れた。畳む

ワンライ 編集

2023年7月1日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

#CPなし
【300字SS】ここはあたたかくて、やさしくて、

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毎月300字小説企画  のお題に挑戦しました。お題は「朝」です。

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 太陽の光と熱を感じて、瞼を持ち上げ、身体を起こす。
 部屋着に着替えてリビングに向かうと、いつもの笑顔が瞳に飛び込んでくる。
「おはよう。今日も寝坊しないでちゃんと起きられたね」
 それに憎まれ口を返しながら、朝食の並ぶテーブルにつく。

 太陽の熱を感じて、瞼を持ち上げ、身体を起こす。
 部屋着に着替えてリビングに向かうと、変わらない笑顔が瞳に飛び込んでくる。
「おはよう。今日も寝坊しないでちゃんと起きられたね」
 それに憎まれ口を返して、朝食の並ぶテーブルにつく。

「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」

 いつまでも変わらない平和で穏やかな朝。
 これ以外の朝はいらない。どうか壊れないで。
 ……? どうしてそんな願いを?畳む

300字SS 編集