星空と虹の橋の小説を掲載しています。
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No.102
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300字SS のお題に挑戦しました。お題は「届く」です。
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瞬時に開かれた視界の先には薄い闇が広がっていた。
呼吸が浅くなる。心臓がうるさい。
全身汗だくなのに、背筋が震えた。
『もう十分、待ったよ。とうとう何も返してくれなかったね』
そして彼は消えていった。追いかけようとした足は動かなかった。何を叫んでも聞いてくれなかった。
――告白されて、どっちつかずの態度を続けている私のせいだ。
近すぎる距離感が、先に見える道に靄をかけていた。
「ちゃんと返事をしたい」と告げたまま、彼の優しさに甘えていた。
いつでも言葉を届けられる場所にずっといてくれる。
そんなの、誰が決めたのだろう。
スマホに手を伸ばす。
おかげで、臆病の奥に隠れていた感情に気づけたのだ。
#[300字SS]