星空と虹の橋の小説を掲載しています。
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No.54
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300字SS のお題に挑戦しました。お題は『書く』です。
もうちょっとピュアーな感じにしたかったんですが撃沈……😅
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もうすぐ全ページが埋まる駅ノートの、一番最初を開く。
偶然空いていた右下の空白に、柄が不自然に長い傘を描いた。
——バカみたい。こんなの書いてどうするの。
困っていたところを助けてもらっただけの繋がりしかないのに、これに縋っても状況は変わらない。
ああ、どうしてお礼の品を贈った時に一歩を踏み出せなかったの。
彼女の背中をまた見送るしかできない臆病な自分を呪いながら、駅ノートの前に立つ。
何をしていたのだろう。
――相合い傘?
鉛筆が挟まれていたページに、傘と名前と思しき文字が不完全に書かれていた。
もし、これがメッセージなのだとしたら。
眉唾なおまじないでも、今は縋るしかない。
お願い。想いに、気づいて。
#[300字SS]