星空と虹の橋の小説を掲載しています。
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No.134
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毎月300字小説企画 のお題に挑戦しました。お題は「つなぐ」です。
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「散々にやられたようだな」
宿屋に併設の酒場までようやく辿り着くと、出入口近くの二人席で一人飲んでいた男に声をかけられた。
「一人、か。仲間を失ったか」
物理的にも精神的にも、支柱だったものが消えた。つながりが、跡形もなくなった。
「……おっさん、何者?」
震えそうな全身を誤魔化すためでも、不信感ゆえでもあった。
男は無言で、グラスを傾けた。
ため息をついて、足を進める。ヤケ酒は止めだ。
「まだ、使命を果たすつもりか」
初めて、男の顔をまじまじと見つめた。
記憶の隅に引っかかる、印象的な緑の双眸は薄く濁っている。
まさか、この人は。
「歴代の勇者の悲願もある。諦めるわけにはいかない」
返ってくるものは、何もなかった。
#[300字SS]