星空と虹の橋の小説を掲載しています。
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- こんな日は素直に休みましょう
2025/11/23 08:55:29 探偵事務所所長×部下シリーズ - 思いがけない小さな宝石たち
2025/11/18 14:42:15 探偵事務所所長×部下シリーズ - 【300字SS】拭えないまま
2025/10/04 22:41:49 ショートショート・その他 - 【300字SS】必然で唐突な運命
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2025/06/07 22:41:10 ショートショート・その他
No.139
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毎月300字小説企画 のお題に挑戦しました。お題は「白」です。
このあと主人公の幻想が無残に打ち砕かれるような出来事が起きるかな、なんて考えながら書いてました(鬼畜
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伸ばした手は、虚しく空を掠めた。
たぶん、無意識に回避したのだ。
「どうしました?」
立ち止まった彼女はこの手を掴もうとしたけれど、直前で引っ込める。
「すみません、なんでもないんです」
「でも」
「さ、行きましょう」
彼女は綺麗だ。不純物などない世界で生きてきた人だ。だからこそこんな人間にも優しくしてくれる。
ゆえに実感する。
安易に触れてはいけないと。ほんの少しでも穢れに触れさせてはならないと。
「お礼を、言わせてください。私が目的を果たせるのは、貴方のおかげです」
「……もったいない、お言葉で」
短い間でも彼女の隣を歩けたのは一生の宝物に違いない。
——もうすぐ、現実がやってくる。夢が終わる。
#[300字SS]