星空と虹の橋の小説を掲載しています。
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No.49
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300字SS のお題に挑戦しました。お題は『夢』です。
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家を出たら目の前に毛繕い中の黒猫がいた。
逃げていく背中を追う形で、曲がり角を通り抜ける寸前に眼前を何かが横切った。子どもの蹴ったボールと靴だった。
夢の内容そのまま過ぎて、今すぐ駆け出したくてたまらない。次がクライマックスなのだ。
二つ目の角を曲がり、やがて見えてきたバス停に――いた。長い黒髪の女の子だ。
こちらに笑顔を向けて駆け寄ってくる。
我慢だ、堪えろ。もうあと二歩ほど縮まれば、抱き留められたはず――
「もう、遅いよー」
可愛い声が聞こえたのは左の耳、しかも後方から。
呆然と振り向くと、隣に男がいた。
そういえば、夢は、触れられそうなところで終わっていたっけ。
雑音と化した笑い声から、全力で逃げ出した。
#[300字SS]